カーエアコンの簡単な仕組みについて |
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エアコンの主要パーツと説明 |
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コンプレッサー
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冷媒を圧縮し、高温高圧で送り出す心臓。
写真の黒い部分「マグネットクラッチ」を電気的に制御しON-OFFします。
異常なガス圧や温度を検知すると、 このクラッチをOFFし、エアコンの作動をストップします。 |
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コンデンサー |
高温高圧の冷媒を走行風やファンによって放熱します。冷媒はここで液化します。 おおざっぱな説明ですが、ここで放熱した分、室内の空気を冷却します。 そのため、詰りや放熱不良により、冷えが悪くなります。 |
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コンデンサーモーター |
コンデンサの放熱を手助けするためのモーターとファンです。 故障により回らなくなると、冷えが悪くなります。逆に、回りっぱなしになってしまい、バッテリー上がりの原因となるケースもあります。 |
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レシーバー (リキットタンク) (ドライヤー) |
水分やゴミを除去するフィルターです。
また、コンデンサで液化しなかった冷媒を分離します。
エアコンサイクルの修理の際は交換したほうが良いパーツです。 |
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エキスパンションバルブ (エキパン)
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液状の冷媒をエバポレーターへ霧状に噴出する弁です。
冷媒を理想的に気化できるよう、吐出冷媒の状態で自動的に絞り弁を調整します。
詰まりなどが発生すると、当然冷媒の気化状況に影響を及ぼし、冷え不良につながります。 |
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エバポレーター |
冷媒によって冷却され、この冷気がエアコンに使用されます。氷に扇風機で風を当てれば冷風になりますが、この「氷」にあたる役割です。 近年の車はユニット一体型で、ダッシュボードを降ろさないと交換できないような重整備となるケースも増えています。 |
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ブロアモーター
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風を送り出すモーターとファンです。エバの冷気をこのファンで室内へ送り出します。
壊れてしまうと風が出なくなるので、エアコン(ヒーターも)が使えなくなります。
異音などが出始めたら要注意です。 |
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エアコンユニット
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エバポレーター、ブロアモーターなどはこの中にあります。
ヒーターも同じユニット内にあることが多く、どちらの風を多く出すかによって温度の調整をしたりします。
エアコンの風の吹き出し口の切り替えや、内外気の切り替えなどユニット内で調整します。 |
よくある故障、症状 |
その1 ガス漏れ |
ガス漏れによって、冷媒が少なくなると、センサーの働きでコンプレッサーを強制的にOFFするので、エアコンは効かなくなります。
上記ほどではなくても、ガス漏れで冷媒が減ると、熱交換のサイクルが不足し、冷えが悪くなります。
また、冷媒といっしょにサイクルしているオイルがコンプレッサを十分に潤滑しなくなり、焼き付きの原因になります
ガス漏れは各パーツの接続部分や、コンデンサ、エバポレーター、高圧ホースなどに多い症状です。
ガス漏れ箇所を特定し、基本的には交換作業が必要です。 |
その2 コンプレッサー |
コンプレッサーはマグネットクラッチと呼ばれる部分の 電気的なON-OFFによって作動します。電気的な故障によってコンプレッサーが働かなくなる症状は良くあります。
原因はヒューズ、配線、リレーの不良、マグネットクラッチ自体の不良など。
また、コンプレッサのマグネットクラッチはエンジンとベルトでつながって、常に回転しています。マグネットクラッチがオフの時は空回りし、オンの時は圧縮する仕組みです。
ベルト切れなどの原因でエンジンの回転が伝わらなくなると、コンプレッサは冷媒を圧縮できなくなります。
コンプレッサにはいろいろな種類があり、冷媒の圧縮方法は様々ですが、エンジンの回転を利用し、機械的な仕組みによって冷媒を圧縮しています。この機械的な作動部分が故障し、圧縮不良となる症状もあります。 特に、圧縮のためのベーン(羽)などがコンプレッサ内部で粉砕し、細かな鉄粉が冷媒と混じり合ってエアコンサイクル内に混入してしまうと、重症化してしまいます。 |
その3 モーター不良 |
ブロアモーター不良 室内に風が出なくなりますので、せっかくエアコンが冷えていても、冷風が出ません。
モーター自体の不良も多くありますが、配線、ヒューズなどの不良もあります。また、風量調節のためのレジスタに原因がある場合もあります。
コンデンサモーター不良 冷媒の熱放出が減ってしまうので、その分冷えが悪くなります。
コンプレッサと同調して、ON-OFFするタイプや、冷媒の圧力が一定以上でONするタイプ。他にも、エンジン冷却水の水温など様々な状況に応じて、モーターの回転数が変化するタイプなど車種によって制御は様々です。 |
その4 電気系統故障 |
心臓部であるコンプレッサーをはじめ、エアコンの制御はいろいろなセンサーやスイッチ、コンピューターにより制御され、ヒューズ、配線、リレーなどの回路で成り立ちます。
エアコンがまったく作動しなくなることもあれば、ぱっと見ではわからないようなおかしな挙動をすることもあります。
プレッシャースイッチ:冷媒の圧力を検知。異常な低圧(主にガス漏れ)や高圧(モーター不良やコンプレッサー不良)時にエアコンを止めます。
サーミスタ:エバポレーターの温度を検知。冷えすぎによって、配管が凍ってしまうフロストを防ぎます。 |
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